入れ歯成型フラスコ

精密な入れ歯を作るためには欠かすことのできないフラスコ(専用容器)です。
高圧下での密閉性能と強度に優れているので、加熱成型時の温度管理を正確におこなうことができます。
ロウ義歯1次埋没

フラスコに鋳型となる石膏を流し込みながら製作したロウ義歯をセットします。
精密な鋳型になるよう石膏は3回に分けて流し込みます。
ロウ義歯2次埋没
2次埋没の石膏(ブルー)は、より精度を高めるために特殊な石膏を使用します。
歯列の部分には石膏が隅々までいきわたるよう筆を用いています。
ロウ義歯3次埋没

石膏でロウ義歯を完全に埋めていきます。
脱ロウ工程

石膏が固まったらフラスコを蒸してロウ義歯を取り除きます。
隅々まで熱湯で洗い流し、完全にロウを除去します。
鋳型の完成です。入れ歯の人工歯にあたるの部分が石膏に残っています。
鋳型乾燥工程

鋳型を専用の鋳型加熱器で温めて乾燥させていきます。
いよいよ最高の入れ歯を作るための最終工程に入っていきます。
鋳型乾燥工程

鋳型乾燥工程は精密な入れ歯を作るにあたって大切で、また極めて特殊な工程です。
マイクロコンピュータを搭載した鋳型加熱器で細かい温度管理をしていきます。
入れ歯の歯肉に密着する部分に相当する部分の温度を98℃(上段)、歯がある面の温度を55℃に加熱(下段)します。
この温度差がひずみの小さい超精密な入れ歯作りを可能にしています。
レジンの温度管理

一方、入れ歯の主材料のレジンは専用保温器で均一の温度(23℃)に温めておきます。
レジン注入準備

鋳型乾燥工程で所定の温度まで温めた鋳型をしっかりと合わせて密封します。
レジン注入

専用機器に鋳型をセットし、レジン(ピンク)をゆっくりと注入していきます。
レジン注入・重合工程

鋳型に注入したレジンは段階的に徐々に固まっていきます。これを重合反応といいます。

最初に固まってゆく部分は一番ひずみが起きては困る部分で、98℃に加熱した歯ぐきに直接当たる部分です。
その後、55℃に加熱した歯がある面の部分のレジンが固まっていきます。これで、ひずみが仮に出ても最後に固まってゆく部分にそれを持っていくことが出来ます。
レジンのひずみを極力少なくするため、重合が終わった鋳型はそのまま一晩放置されます。
レジン注入後

一晩放置して充分冷えた鋳型から入れ歯を取り出します。
レジン掘り出し
木ずちや石膏かんしを使って慎重に入れ歯を取り出します。
レジン掘り出し完了
これが石膏から取り出したばかりの精密入れ歯です。まだバリがあります。
レジン研磨工程

入れ歯のバリを取りピカピカに磨き上げていきます。
精密入れ歯完成

このような特殊な工程を経て超精密入れ歯が仕上がります。
入れ歯が合わない主原因でもある、ひずみがほとんどない入れ歯の完成です。